Regional Producer

地域プロデューサー:中村 真也

中村 真也

2022.09.16

私が地域プロデューサーになるまで

北海道帯広生まれの私は、都会に憧れ上京し大学卒業後に玩具やゲームメーカーの(株)バンダイに就職しました。 

東京、大阪、名古屋と国内転勤をし、30歳の時に上海に赴任、その後香港、台湾へ合計12年海外での生活を送っていました。 

そこで、海外の友人、お客様といつも「地元北海道」の話題で盛り上がり、「みんな北海道好きだなあ」ぐらいにしか思っていませんでしたが、一時帰国で帯広に戻り日高山脈を見ていると、自然に涙が出てきてしまいました。それが「地元の為に活動する」と決めた瞬間でした。

日高山脈

その後、帯広へ戻り、地域商社を立ち上げ、地元食材をアジアへ販売をする活動をしていましたが、モノの輸出販売だけでは自分の思い描いた地域活動は出来ない!と実感してしまい正直「ヤバい!バンダイの方が面白い!」と絶望する瞬間もありました。

そんな時にiCHiの設計者でもある山本聖さんとの出会いからjekiの「ふるさとプロデュース育成事業」に参加させて頂いたのが地域プロデューサーになるきっかけでした。

新嵐山スカイパークからの十勝平野

地域プロデューサーとしての活動を通じて

jekiメンバーで十勝視察をしたときに、十勝の芽室町役場のメンバーが山の麓の芝生にテーブルチェアを並べて会議をしている姿に衝撃を受けたのを今でも覚えています。

子供が走りまわり上司がコーヒーを淹れる光景にすっかり魅了されました。 

私が勝手にファンになり芽室町の活動に関わらせて頂くようになり、今では「街なか再生」「地域ブランディング」「野遊び観光」の3つの事業を役場、事業者、生産者、学生といったメンバーで活動させて頂いております。 

そこで皆さんの地元への愛情と熱量を感じながら、このまちの未来はどんな風になっていくのだろうとワクワクの毎日です。

芽室町役場メンバーの会議シーン

地域プロデューサーとしての想い

エンタメの会社に働いていたので「面白くする筋肉」はついていたと思いますが、学生や若者にそれを言われたときに、「地域の未来に面白いは大切だ」と実感しました。

iCHiというプラットフォームを通して、大人が地域の為に面白く活動している背中を見せていきたいですね。

そして、若者が「大人になりたい」と思える活動をみんなで出来れば最高に嬉しいです。

地域プロデューサー

中村 真也(なかむら しんや)

(株)バンダイ22年勤務。うち12年上海、香港、台湾(現地法人社長)で海外勤務。現在は「北海道十勝のモノ・トキ・ヒトで世界へ感動を」を理念に一般社団法人北海道プロデュース代表理事、nakaichi asia business代表をつとめる。