User’s Voice お客様の声

株式会社東京ドーム

「東京ドームシティビジョンズ」とjekiのトータルプロデュースで創り出す、
これからの広告のカタチ【後編】

株式会社東京ドーム

Jekiのメディアレップによって大きな収益が期待できる商材へと進化した『東京ドームシティビジョンズ(以下、TDCV)』。その広告は、これまでの広告の概念を変えてしまう大きな可能性を秘めています。その気づきとこれからの展望について、TDCVを支えている二人が語ります。

INTERVIEW
神津俊輔様

株式会社 東京ドーム
業務部

神津俊輔様

2018年4月入社 7年目
2018年新卒で東京ドームに入社し、東京ドームコンサート開催時のコンサートグッズ販売管理担当と東京ドーム興行開催時の場内飲食売店の店舗運営管理を担当。
2022年より現所属の業務部にて東京ドームシティビジョンズプロジェクトの設置・運営準備を担当し現在は同ビジョンズの運営業務に従事している。

五十嵐稔

株式会社ジェイアール東日本企画
デジタルサイネージ事業局開発業務部​
部長​

五十嵐稔

2003年jeki新卒入社。交通媒体局で新規媒体開発や広告会社への企画提案業務に従事したのち、メディアプランナーやJR東日本担当営業などを経験。
2012年からは新潟支社にてローコスト型車内ビジョンの商品化や駅改良工事と合わせたサイネージのコンサルティング、モバイルオーダー型車内販売システムの開発・特許取得などを行った。
2022年7月のデジタルサイネージ事業局発足に合わせて現職に着任。
ディベロッパーや他交通事業者などのデジタルサイネージ導入のプランニングからシステム開発、収益化までトータルでサポートしている。

生まれ変わったTDCVが、新しいアイデアを生み出す原動力に

生まれ変わったTDCVが、新しいアイデアを生み出す原動力に

五十嵐

既設のサイネージを含め18種類60面(2025年3月時点)のデジタルサイネージを設置し刷新されたTDCVですが、運用はどのように行っていらっしゃいますか?

神津

これまではデジタルサイネージが設置されているエリアごとに管轄部署が分かれ、各部署で独立して企画や運営を行っていました。今回のプロジェクトで、jekiさんの運用システムを導入したことで、様々なエリアにある多様な形状のサイネージが、私の所属するグループで一元管理できるようになりました。東京ドームシティ全域で開催される様々な興行に合わせて、数日ごと・ビジョンごとに放映スケジュールが変わることも多々ありますが、スムーズに運営できています。さすがJR車両と駅構内のデジタルサイネージを一元管理できるノウハウを持つjekiさんだ、と感じています。

生まれ変わったTDCVが、新しいアイデアを生み出す原動力に

五十嵐

他部署の皆さまからの感想などはいかがですか。

神津

「新しいデジタルサイネージ、とてもいいね」とたいへん好評です。弊社の特徴として企画セクションを複数有しているため、様々なイベント企画を検討する際、新ビジョンに刺激されてアイデアが生まれているようで、各部署から「このコンテンツを放映したい」という問い合わせも多いですし、「こんなことはできないか」という企画やオファーもたくさん届いています。

五十嵐

コンペ段階では「デジタルサイネージの拡大」「効果的なデジタルサイネージの設計」「総合管理システム」「自動化されたコンテンツの作成と管理」「使いやすいDOOH(Digital Out of Home:デジタル屋外広告)広告システム」というポイントを重視されていましたが、そのご要望は満たせているということでしょうか。

神津

東京ドームシティの導線に沿って、来場者を包むように設置されたデジタルサイネージによって、視覚的なインパクトはもちろん、一貫性や没入感の演出も可能になりました。また、それらを支える運用システムが導入され、運営もスムーズに進んでいます。その結果、自社だけでなく、イベント主催者や広告主など社外の方にも魅力を感じていただけていると思います。重視し、実現したかったポイントは網羅いただけたと感じています。

これまでの広告のセオリーに当てはまらない行動を生み出すTDCV

これまでの広告のセオリーに当てはまらない行動を生み出すTDCV
22ゲート広場ビジョン

五十嵐

以前は広告枠としての販売はほとんどなかったとのことですが、現在はその収益も上がってきています。どのような広告が多いのでしょう。

神津

22ゲート広場やセントラルパーク(旧称:クリスタルアベニュー)を始め、各サイネージはお客様の導線上に配置されているため、それらを連動させることで、空間全体を使っての演出をすることが可能になりました。そのため、様々な広告主から当日のイベント出演者を起用しているCMを出稿いただいたりするほか、コンサートなどの際には主催者様に演出装置のひとつとして使っていただいたりもしています。ただ単に広告を流すのとは違い、「来場したお客様に特別感を感じていただけ満足度も向上する」「コンサートの体験の質も高まっている」とイベント主催者様にも好評で、ほぼすべてのイベントでこのTDCVをご利用いただけ、喜んでいただけています。私たちも、これまで自社の告知メインの放映だったところが、広告やイベント利用からも収益が上がるようになり、それも予想以上の売上で驚いています。

これまでの広告のセオリーに当てはまらない行動を生み出すTDCV

五十嵐

イベントと連動した広告枠はとても人気が高いですね。私たちもメディアレップとして、代理店にメールマガジンなどを通してイベント情報を共有し、積極的に広告を販売できるよう注力しています。

神津

東京ドームシティ全体でイベントの特別感が演出できるので、私たちが目指していた「エンターテインメントの追求」が実現できていると感じています。jekiさんには価格設定やプラン作りから様々な提案をいただきました。広告主や代理店を集めての媒体見学会なども実施してもらいましたね。提案をいただく度に「こんな目線、アイデアがあったのか」とjekiさんの経験の深さと広告代理店ならではの発想に驚いています。パートナーとしてとても心強いです。

五十嵐

ありがとうございます。当たり前ですが、東京ドームは知名度が抜群に高く、OOHのロケーションとしても高いポテンシャルを持っていると思っていました。ただ、駅などと違って膨大な人が常時行き交うという場所では無いですし、既存のOOHとは異なる戦略が必要だと考え、イベントとの連動強化をご提案させていただいたわけです。例えばアイドルのコンサートがある日はそのファン層、スポーツならその応援に来る層と、日によって来場者特性ががらりと違う。ピンポイントでそこに刺さる広告を打つことで、既存のOOHでは不可能だったコアターゲットの捕捉が可能になるだけでなく、他のメディアにはできない場所と体験を生かしたより大きな効果が得られる。まさにTDCVはOOHの新たな価値を示してくれたのではないかと、私たちも非常に興味を持っています。

神津

限定CMなどを放映すると、ファンの方が動画に撮ってSNSにアップしてくれるんですよね。待ってもらえる広告・喜ばれる広告となっており、これは東京ドームならでは、と私たちも感心しています。

五十嵐

通常、広告はターゲットを追いかけて、訴求を強くするほど嫌がられるのが宿命です。WEB広告がその典型。その塩梅が難しいのですが、TDCVの場合はやりすぎるほどファンが喜んでくれる(笑) また、イベントに参加しなくても、広告を見るためだけに足を運んでくれる方もいます。そして、お願いをしなくとも、見た人によって、広告がどんどんと世の中に拡散されて話題になっていく。その上、単なる情報ではなくイベントと相まって体験価値にまで昇華されている。

神津

その結果、来場されたお客様にはとても満足いただけますし、イベント主催者や広告主からも高い評価を得られているというお声を聞きます。

五十嵐

TDCVには、誇張でもなんでもなく、“嫌われないターゲティング”という、今後の広告のあり方全体を変えるヒントがあるのではと注目しています。唯一無二の空間を活かした、イマーシブなブランド体験ができる広告を今後も提案していきたいですね。

神津

それはとても興味がありますし、私たちがやりたかったことですね。広告からも東京ドームでの時間をより思い出深いものしていきたいですね。

東京ドームシティは世界に通用するエンターテインメント空間。その成長に貢献するのがデジタルサイネージ

東京ドームシティは世界に通用するエンターテインメント空間。その成長に貢献するのがデジタルサイネージ
ジェットコースターの動きに連動した
サイネージの演出

五十嵐

先ほど唯一無二と話しましたが、TDCVは日本で肩を並べられるものがない、特別な空間だと感じています。そのためベンチマークとして我々の会話に出るのも海外のものが中心ですね。

神津

最新鋭のサイネージが導入されているロサンゼルスの各種スタジアムやラスベガスの新アリーナ『Sphere』などを実際に体験する機会も得られました。とても刺激がありましたし「こんなことができたらいいな」と単純に憧れるのではなく、「TDCVならこんなことができる」と具体的にイメージができました。それも常日頃、jekiさんから様々な知見や情報を提供してもらっていること、なにより刷新されたTDCVが効果を発揮しているからですね。

五十嵐

神津様はじめ東京ドームの皆様が、新しいことに貪欲にチャレンジされていることも大きな理由だと思います。例えば、ジェットコースターの動きに連動したサイネージの演出など、私たちのセオリーからはなかなか生まれない発想です。東京ドーム様とメディアレップやデジタルサイネージの活用方法のお話をするとき、私は「そういった例は過去にありません」とか「うまく販売できませんよ」といった否定的な意見は言わないようにしています。挑戦を止めてしまいたくないからです。分析しつつ見守り、全力でサポートしようと考えているんです。極論を言えば、広告は単なる情報に過ぎません。しかしTDCVではそれを体験に昇華し、忘れられない記憶に変えることができる。このTDCVという空間で、また新しい発見、驚きが生まれることに、私も期待しているのです。

神津

私たちだけでなく、他部署やイベント主催者の方たちからも新しいアイデアが次々生まれており、広告出稿にも繋がっております。これからも新しいことにどんどんチャレンジして、世界のお客様にTDCVを楽しんでほしいと思っています。そのために、まだまだjekiさんの力が必要です。これからも期待しています!

五十嵐

こちらこそよろしくお願いします!

東京ドーム様とは、通常の形状だけでなくオリジナルの画角のデジタルサイネージの制作や設置工事に始まり、放映システムの導入と運営のサポート、メディアレップまで、jekiがTDCV刷新プロジェクトのパートナーとして、一気通貫でお手伝いしています。長年にわたり圧倒的多数のデジタルサイネージを運営してきたjekiならではの知見とノウハウで安定運用を支えています。その上で、TDCVという空間ならではの運営方法、広告枠販売も提案し、ロケーションオーナー様・メディアオーナー様と新しい広告を生み出しています。これからの取り組みにもぜひご注目ください。

株式会社東京ドーム

企業名:株式会社東京ドーム

読売巨人軍の本拠地「東京ドーム」をはじめ、「東京ドームシティ アトラクションズ」、「ラクーア」、「後楽園ホール」等からなるエンターテインメントシティ「東京ドームシティ」の運営を中核に事業展開。
都内有数の大規模レジャー施設として魅力ある施設開発やイベント企画運営に注力するほか、流通事業「shop in」の展開や熱海でのリゾート事業、公共施設および民間スポーツ施設の運営受託等の外部展開を行う。
2023年からは東京ドームシティにおける過去最大のリニューアルを実施し、各種新施設の開発やランドスケープ計画の刷新を行うなど、東京ドームシティという複合施設の強みを活かした「心が動く、心に残る。」ような体験価値をお客様に提供し続けています。